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更新とかレスとかが出来ていないので唐突に軍事話[BGM:Dream Theater"Home"]

 申し訳ないです…明日ぐらいには何とか…。
メールや拍手も目は通していますのでもう少々お待ち下さいorz


 意外と知られていないかも知れませんが、インド海軍は
アジアで空母を運用する二つの国の一つです。(もう一つはタイ海軍です)
運用する空母は現在では一隻、英国製空母の『ヴィラート』です。
一九九七年まではもう一隻の空母『ヴィクラント』を運用して
いました。

 現在インド海軍は三隻の空母保有を計画しており、当初は全て自国で
建造する予定でした。
一番艦は『ヴィクラント』と命名予定で、一九九九年に建造許可が下りています。
一隻あたりの価格は約四億七五〇〇万ドルの見込みですが、計画は
遅延中。二〇〇八年に一番艦が就役予定でしたが、二〇一二年まで
完成の見込みは薄く、更に遅延の可能性が高いようです。
 このため、インド海軍は一隻か二隻を外国の退役艦で補充する
とし、二〇〇四年一月にロシア海軍から『アドミラル・ゴルシコフ』を購入しました。
Mig-29kとカモフ対潜ヘリも同時に購入するという形で契約した模様です。
艦は改修後『ヴィクラマディティア』と命名され、二〇〇八年就役
予定です。実際の売却交渉は数年前(私個人の記憶によると七年程
前には一般誌に既に話が出ていました)から行われていましたが
Jane's Defence Weeklyの記事によると十年近く前から(!)
行われており、原因は火災事故を起こしたための改装費用と
Mig-29kの価格に関する思惑の不一致だったようです。
なお、改装費用は六億二五〇〇万ドルの見込みです。

また、近年退役予定のイギリス空母『インヴィンシヴル』も購入
候補に挙がっているとのことです。


 駆逐艦についてはロシア製『カシン』級(八〇~八八年就役)
五隻と、国産の『デリー』級(九七~〇一年就役)三隻が主力です。
『デリー』級の能力はロシア海軍の『ソヴレメンヌイ』級に
匹敵すると言われています。
 『バンガロール』級と称される新型駆逐艦を二〇〇五年より建造
予定。ステルス性、対地投射能力を高めた設計が特色です。
主な装備はロシア製です。

 フリゲートについては、現在国産の『ニルギリ』級(七八~八一年就役)五隻、
『ゴダヴァリ』級(八三~八八年就役)三隻、『ブラマプトラ』級(〇〇~〇五年就役)三隻
ロシア設計・建造の『タルワール』級(〇二~〇三年就役)三隻を保有しています。
 更に、フランスとロシアの支援を得て、自国設計・国産の『ニルギリ』級三隻を
(勿論前述とは別設計)建造予定で、一番艦は二〇〇一年に起工、竣工時期は不明
(インド特有の造船所の事情?だそうです) 主な装備はロシア製です。

 潜水艦については、現在十六隻の通常動力潜水艦を運用中
アクラ級原潜をロシア海軍からリース予定です。ちなみに
このリース計画は前述のゴルシコフ購入とリンクしているそうです。

 激しく対立している隣国のパキスタンと、同じく海軍軍拡中の
中国との動向が気になるところです。

(参考)
・建造中の次期空母
 満載排水量三万二〇〇〇t、全長二五二m、最大速力二八kt
スキージャンプ甲板、STOBAR(短距離発艦、拘束回収能力)を持ち
CTOL(在来型発着艦)機とヘリを搭載予定。
設計はイタリアのフィンカンティエリ(Fincantieri)社が行うと伝えられています。
(同社はイタリアの空母を建造しています)

・『ヴィラート』
 旧名『ハーミーズ』一九五九年就役。フォークランド紛争に参加。
一九八四年に退役、八六年売却。
シー・ハリアー 十~十二機程度とシー・キングヘリ六機
他補用・連絡用ヘリ数機を運用可能。
・『ヴィクラント』 旧名『ハーキュリーズ』一九四三年着工、
のち大戦終結のため工事中断、一九五七年まで放置、インド海軍が
購入し工事再開、六一年竣工。
搭載機三四機。第三次インド・パキスタン紛争ではチッタゴン港等を艦上機で攻撃。

インド海軍ホームページ
by NonameFa | 2005-11-02 02:13 | それ以外